原材料の賞味期限7年切れ JA高知県、知りながら製造

清野貴幸
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 JA高知県は2日、清涼飲料水やすし酢など少なくとも8商品について、原材料の賞味期限が切れたり、原料水の塩素酸濃度が基準を超えたりしていることを知りながら製造するなどの不適切な取り扱いがあったと発表した。原材料の賞味期限は長いものでは7年近く前に切れていた。健康影響に関する客からの連絡は現時点ではないとしている。

 商品はいずれも大豊町の「れいほく柚子(ゆず)加工場」で製造した。

 賞味期限切れの材料を使っていたのは清涼飲料水の「ゆずーる」「しょうが柚(ゆ)」、「郷(さと)のゆず すし酢(ず)」、イノシシ肉が原料の加工食品「おいしし」の4商品。今年2月26日までに製造した約10万5千本について、酒石酸や増粘剤、酵母エキスなどの原材料の賞味期限が、古いものでは2014年4月に切れていた。配合割合は0・02%~6%で、微量と判断した製造管理者の指示で使い続けたという。

 清涼飲料水の「わんぱくゆずじゅーす」「小夏じゅーす」「高知ゆず」「しょうが柚」の4商品については、昨年8月の水質検査で消毒用の塩素酸が基準を超えた原料水を使い、約1カ月間製造・販売した。保健所からの指摘に対し、同じ製造管理者が安全性に問題ないと判断し、回収を怠った。他に相手先ブランド名で販売する清涼飲料水3商品も製造したという。

 また、昨年7月に製造した「ぜんまい水煮」は6カ月の賞味期限の表示を誤って12カ月と表示して出荷し、南国市道の駅の産直施設「風の市」で24袋を販売した。

 JA高知県では昨年、ブランド米の産地を偽装するなどの不祥事が発覚。再発防止策の内部調査で今回の事案が分かったという。

 JA高知県は今回の対象商品を買った人に全額返金する。問い合わせはフリーダイヤル(0120・863・388)で8月16日まで受け付ける。(清野貴幸)