「戦後最大のタブー」 東条英機とひ孫の思い

有料会員記事アナザーノート

編集委員・藤田直央
写真・図版
[PR]

アナザーノート 藤田直央編集委員

 こんにちは。藤田直央です。終戦の日が近づく中、今回は対米戦争開戦時に首相だった陸軍大将東条英機のひ孫、英利さん(48)に会ってきたことを書きます。

ニュースレター「アナザーノート

アナザーノートは、紙面やデジタルでは公開していないオリジナル記事をメールで先行配信する新たなスタイルのニュースレターです。今回は7月11日第46号をWEB版でお届けします。レター未登録の方は文末のリンクから無料登録できます。

 きっかけは、6月に書いた「A級戦犯の遺骨、太平洋に」という記事です。東条ら7人が戦争を指導したA級戦犯として1948年に処刑されたその日、米軍がひそかに遺体を火葬し、遺骨を飛行機で「横浜の東約30マイルの太平洋上空」まで運んでまいた、と記した米公文書が見つかったという話です。

 敗戦した日本は当時、米軍主体の連合国軍総司令部(GHQ)に占領されていました。元GHQ幹部の著書には「(戦争)指導者たちの墓が神聖視されないよう遺灰はまき散らすことになっていた」とありますが、詳しい様子はわかっていませんでした。

写真・図版
極東国際軍事裁判によりA級戦犯として処刑された7人の火葬、散骨に関する米軍将校の報告書(米国立公文書館所蔵)のコピー=日本大学の高澤弘明専任講師提供

 米軍による散骨の報告書は、日本大学の高澤弘明専任講師が米公文書館で発見しました。高澤さんを訪ねてコピーをいただき、それを手に英利さんに会いました。記事を書くときは相手の言い分を聞くのが記者の所作。今回の場合の相手は、本来は遺骨を受け取る立場にある遺族ではないかと考えました。

「A級戦犯、太平洋で散骨」に淡々

 梅雨入り前の日中、東京都内…

この記事は有料会員記事です。残り2344文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【10/25まで】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら