亡命希望の選手に、ポーランド首相が電話「支援を保証」

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モスクワ=石橋亮介
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 東京五輪の陸上ベラルーシ代表で、ポーランドに亡命予定のツィマノウスカヤ選手が4日午前、ポーランドに向けて出発する。それに先立ち、ポーランドのモラビエツキ首相が3日、ツィマノウスカヤ選手と電話で話し、「ポーランドの支援と連帯を保証した」とツイッターで明らかにした。同国は、本人が希望すれば競技を続ける環境も提供するとしている。

 一方、ツィマノウスカヤ選手は3日、AP通信の電話インタビューに応じ、「(代表団関係者により)私がベラルーシに帰れば処罰を受けることがはっきりした」と亡命の理由を説明。今後も競技を続けたいが、「今心配なのは自分の安全だ」と話した。

 また、ウォールストリート・ジャーナル(電子版)も同日、ツィマノウスカヤ選手が「ベラルーシに戻れるとは思わない」と語り、2024年のパリ五輪を目指してトレーニングを続ける考えを示したと報じた。

 ワルシャワでは、夫のアルセニー・ズダネビッチ氏と合流する見通し。ズダネビッチ氏は2日にベラルーシからウクライナに出国しており、ロシアのモスコフスキー・コムソモレツ紙のインタビューに、「自分がベラルーシに残れば、妻に圧力をかけるために利用される可能性があるため出国を決めた」と話した。

 国内にはツィマノウスカヤ選…

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