再び祭りなき夏に 作りかけのねぶた師、それぞれの決断

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吉備彩日
【動画】青森ねぶた祭の中止が決定した中で悩みながら制作するねぶた師たち=吉備彩日、林義則撮影
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 国内外から280万人の客が訪れ、国内屈指の規模を誇る夏祭り・青森ねぶた祭。今年はコロナ禍の下でも当初は開催が予定され、例年より少ないものの16団体が大型ねぶたの制作を進めていた。しかし、6月中旬になって中止が決定。コロナ禍に翻弄(ほんろう)され、さまざまな思いを抱えながらねぶたに向き合うねぶた師たちの姿を追った。

 7月25日、ねぶた祭に出陣する大型ねぶたを制作する小屋が並ぶ青森市内の「ねぶたラッセランド」。強い日差しが降り注ぐ中、「せーの!」と数十人の男性たちの威勢のよいかけ声が響いた。完成したねぶたを持ち上げて台車に載せる「台上げ」だ。

写真・図版
青天のもと台上げが行われた「に組・東芝」の「水滸伝~黒旋風(こくせんぷう)李逵(りき)」=2021年7月25日午前9時17分、青森市、吉備彩日撮影

 例年、祭り直前のこの時期は、あちこちの運行団体の小屋の前で台上げが行われ、大型ねぶたが次々と出陣の準備を整える。昨年は小屋を建てる前に中止が決まり、大型ねぶたが作られることもなかった。

 だから、台上げがあるのは2…

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