五輪セーリング、「風任せ」の11日間 台風一転、無風…それも勝負

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 東京オリンピック(五輪)第13日の4日、セーリングが11日間にわたる競技の最終日を迎えた。台風による強風が吹くかと思えば、一転ほぼ無風の日もあり。競技も運営も「風任せ」な特徴が色濃くでた。

 会場となった神奈川県藤沢市の「江の島ヨットハーバー」は、もともと「難攻不落の海」と呼ばれる地。起伏に富んだ湘南の地形に加え、高さや向きの異なる建物が数多くあり、風向きが刻々と複雑に変化する。日本セーリング連盟の河野博文会長は「技術のある選手ほど実力を発揮しやすい海」と話す。

 今大会は気候の変化が大きかった。台風8号が接近し、日程前半の7月25日~28日は、本来夏の江の島に吹く南風とは正反対の北東風が発生するなかで、レースが実施された。海面で風がぶつかり合い、風向きはめまぐるしく変化した。3大会連続で五輪を経験しているレーザーラジアル級の土居愛実も「すごく難しくてトリッキー。波のうねりも入ってきて走りづらい」と語るほどだった。

 そして、台風が過ぎ去った日程後半は一転、軽風の「なぎ」状態に。選手たちは、スタート前に1時間以上「風待ち」させられることも少なくなかった。今月2日は特に風が弱く、3時間以上待った末に「ノーレース」。メディアセンターで待機していた報道陣からもため息がもれた。長年セーリングを取材しているというイタリア人記者は「これがセーリング。慣れっこだよ」と肩をすくめた。

 日本勢は、2人乗りで、全長…

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