日本最年少メダリスト育んだ「ガリガリ」 開心那、滑り続ける才能

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岩佐友
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 中1の少女が東京オリンピック(五輪)で躍動した。スケートボード女子パークの開心那(ひらきここな)。日本代表史上最年少での出場となった12歳が銀メダルを獲得した。

 予選を3位で通過。決勝では1本目で得意技「ノーズグラインド」を決めて58・05点をマークし、勢いに乗ると、2本目は59・04点とスコアを伸ばした。「すごい楽しかったです」。満面の笑みで喜んだ。

 北海道倶知安町生まれ。南国好きの母美奈子さんが「ココナツ」から名付けた。5歳の時、父と一緒に苫小牧市のスクールでスケボーを始めた。最初は転倒する度に泣いていた。でも6歳上の先輩男子スケーターを見て、「自分もかっこよく滑りたい」と憧れを抱いた。

 「運動は苦手だと思っていたが、珍しく『もっとやりたい』と言うので頑張らせてみた」と美奈子さんは振り返る。「新しい技ができるようになるのがうれしかった」と開。毎日1~2時間、ボードに乗り続けた。

 小学生になり、札幌市の施設「ホットボウル・スケート・パーク」に通うようになった。飛び抜けた運動能力があるわけではない。スクールで指導する高木啓吾さん(38)は「滑り続ける才能があった。だから、どんどんうまくなっていった」。

 パークには一つの特徴があった。コース上部の縁がコンクリートでコーティングされているのだ。そこにスケボーの車輪をつなぐ金具部分をあてると「ガリガリ」と音が鳴る。それが開の耳には心地よかった。グラインド系と呼ばれる技を世界レベルまで極めた。

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 2018年の日本選手権で4位に入り、頭角を現すと、翌19年は優勝。日本代表の強化指定選手に選ばれ、生活は一変した。

「スケボーをしていなかったら、本当に普通の女の子」と周囲が言う開心那の素顔は記事の後半で。

 五輪予選対象となる国際大会…

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