貯蓄を取り崩し、学校を回り…そして地銀から「ナガマツ」が育った 

有料会員記事バドミントン

照屋健
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 「夢、見させてもらったよ」。秋田市に拠点を置く北都銀行バドミントン部の原田利雄総監督(57)はテレビで試合を見終えると、そうつぶやいた。

 7月29日、女子ダブルス準々決勝で日本の永原和可那松本麻佑組は敗れた。「ナガマツ」の愛称で知られ、世界選手権2連覇中の2人は、創部50年のバドミントン部からうまれた初のオリンピアンだった。

 あのとき踏みとどまっていなかったら、2人は東京五輪の舞台に立てなかったかもしれない。

 部が存続の危機にさらされたのは2008年。リーマン・ショックの影響で、銀行の中間決算は52億円の赤字だった。株主総会では「コストをかけてまで、バドミントン部を続ける意味はあるのか」と厳しい声がとんだ。

 株主総会の後、原田総監督は当時の頭取に呼び出され、言われた。

 「業績に左右されないチーム…

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