北園丈琉は硬かった 「世界一悔しい」伴走してきたコーチの葛藤と夢

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山口史朗
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 演技直前、北園丈琉(たける)(18)の両肩に手を置いて語りかけた。「体はいつも通りに動く。のびのびやってこい」

 3日夜にあった体操男子の種目別鉄棒決勝。梅本英貴(ひでたか)コーチ(45)はそんな言葉で北園を送り出した。2人で戦う、最後の試合だ。

 梅本さんは大阪の清風中学・高校の体操部監督。教員だ。北園が清風中に入学し、「2020年、高校3年生で迎える東京五輪で金メダルを取ります」と夢を語った時から、「葛藤」と戦ってきた。

 「光るものはあった。でも、あの当時で身長127センチ。将来を考えると、絶対に無理はさせられない」

 体に大きな負担がかかる競技。成長期の選手に難度の高い技を詰め込めば、ケガで潰しかねない。「本当なら24年パリ五輪が適齢」とも思うが、夢も尊重したい。中学3年の時は成長痛で苦しむ北園を、大会に出さずに見守った。

 「オリンピック」は梅本さんの夢でもあった。

 自身も清風の体操部出身。順…

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