インドネシアは「道ばた接種」 土埃舞う車道脇に行列

新型コロナウイルス

半田尚子
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 新型コロナウイルスの感染が広がるインドネシアで、政府がワクチン接種の推進に力を入れている。首都ジャカルタでは、市場や商業施設などへの入場の際、接種証明書の提示を義務化した。行き交う車で土埃が舞う道ばたにも会場を設け、接種を進めている。

 繊維問屋が立ち並ぶジャカルタ中心部のタナアバン市場は1735年に建設され、コロナ禍でも1日に10万人以上が集う経済の一大拠点になっている。朝日新聞の助手が7月27日に訪れると、市場に荷を運ぶトラックや車でごった返す大通り沿いの歩道上に接種の特設会場が設けられ、約40人が順番を待っていた。

 「左袖をまくってください!」。係員が大声で呼びかけると、列が進み、医療従事者の女性がワクチンを注射した。市場内で働く女性は「ワクチンなしでは自分の店に近づけない。働くには接種を受けるしかない」と話した。

 インドネシアでは1日の新規感染者数は6月に1万人を突破し、7月15日に最多の約5万6千人を記録した。8月3日時点では3万人台に収まったが、死者数は連日1千人を超える。米ジョンズ・ホプキンス大によると、3日時点の1日あたりの死者数は世界で最多となっている。

 国内の感染拡大に歯止めをかけようと、政府はワクチン接種証明書を広げようとしている。都市間を移動する際には、証明書の提示が義務づけられた。ジャカルタ特別州政府はレストランの店内飲食や、美容院への入店の際に証明書を見せるように求めている。今後はショッピングモールに入る時も証明書が必要になるという。(半田尚子)

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