激レアの流星クラスター、ハワイに出現 「意義大きい」

小川詩織
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 国立天文台と米ハワイ大は3日(日本時間4日)、ハワイ島のマウナケア山上空で7月14日未明、10秒ほどの間に十数個の流れ星が同じ方向から流れる「流星クラスター」という現象があったと発表した。1997年のしし座流星群の際に初めて観測され、その後も数例しか報告がない極めて珍しい現象。すばる望遠鏡に朝日新聞社と設置した星空カメラが撮影した。

 流星クラスターは、複数の流れ星が短時間の間に雨のように降り注いで見える現象。宇宙空間を漂うちりなどの物質が何らかの原因で分裂し、複数の細かい破片になって地球の大気に突入することで発生すると考えられている。2016年と今年1月にチェコと米国で観測例がある。

 今回はハワイ時間で7月14日午前4時ごろ、十数個の流れ星が10秒ほどの間に星空に相次いで現れた(https://youtu.be/mQl4QbdA-ro別ウインドウで開きます)。03年に発生メカニズムについての研究発表をした渡部潤一副台長は「これまでの例より流れ星の継続時間が長く、科学的意義は極めて大きい。マウナケアという世界第一級の観測地に高性能なカメラがあったことも要因で、今後も珍しい現象を捉えることを期待する」とコメントした。

 今回の流星クラスターは、朝日新聞宇宙部のユーチューブチャンネル(https://www.youtube.com/c/astroasahi/別ウインドウで開きます)が、星空を生中継している最中に出現した。常連の視聴者が流れ星が大出現したのを発見し、チャット欄などを通じて国立天文台の研究者に通報した。

 発見者の一人のハンドルネーム「ふくろー」さんは「最初は小さな流星が続いたとしか思っていませんでしたが、集計のため再確認したところ、同じ方向からいくつも見えるのに気づきました」と振り返った。

 国立天文台ハワイ観測所の天文学者でカメラ管理者の田中壱さんは「これからも、ハワイの財産であるマウナケアの素晴らしい星空と宇宙の姿を、世界中に届けたい」としている。小川詩織