ASEAN、ミャンマー特使任命 難航した人選、課題も

ミャンマーはいま

西村宏治=シンガポール、半田尚子
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 東南アジア諸国連合(ASEAN)は4日、クーデターで国軍が権力を握った加盟国ミャンマーの情勢をめぐって外相会議を開き、今年の議長国ブルネイのエルワン・ユソフ第2外相を特使に任命した。拘束されているアウンサンスーチー氏ら、民主派を含めた関係者間の対話を進められるかどうかが焦点になる。

 ASEANは4月下旬の首脳会議で、特使の派遣や暴力の停止など5項目で合意したが、特使の人選は難航。今月2日の外相会議でも結論が出ず、この日に改めて協議した。

 会議後に発表された共同声明は、ミャンマー情勢に懸念を表明し、「政治犯の解放を求める声もあった」と指摘。特使の任務について「すべての関係者に接触して信頼を築く」「5項目の実現に向けた明確な予定を示す」とした。

 だが、権力奪取の正当性を主張するミャンマー国軍側は、抵抗する市民への弾圧を続け、スーチー氏ら民主派を相次いで訴追している。「特使を送る以上、少なくともスーチー氏に会って話を聞く必要がある」とASEAN外交筋は指摘するが、国軍側が求めに応じるかどうかは不透明だ。西村宏治=シンガポール、半田尚子)