次のハードル「歯科医に」 110M障害・金井選手

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阿部浩明
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 東京五輪の陸上男子110メートル障害で、金井大旺(たいおう)選手(25)=北海道函館市出身=が4日、準決勝に臨んだ。果敢に攻める走りを見せたが、決勝進出はかなわなかった。「競技人生は、この五輪が最後」と決めている。次のハードルは「歯科医師になる」という目標だ。

 この日、函館市の千代台公園陸上競技場では、金井選手が小学3年から通った千代台陸上スクール(CRS)の子どもたちがテレビの前で応援した。

 金井選手は途中で転倒し、26秒11で2組8着に終わった。校長の岡部寿一・道南陸上競技協会会長(79)は「微妙な狂いが生じてバランスを崩したのも、ぎりぎりの戦いを挑んだ結果だ。先輩アスリートの挑戦を見て、子どもたちも新たな夢を追いかけてくれるだろう」とたたえた。

 母校函館ラ・サール高の陸上部顧問、細谷宏昭教諭(59)も「スタートもよく、前半はスピードに乗っていただけに残念」と振り返った。「高校時代からいつも冷静で寡黙。自分で目標を設定し、課題を黙々とこなすタイプだった。世界の舞台で活躍する人が身近にいることは、後輩生徒にも刺激になる」

 金井選手は、父敏行さん(67)と同じ歯科医を志す。もともと、競技は高校で終え、大学は歯学部に進むつもりだった。ところが、高校最後のインターハイで5位と不本意な結果に終わった。「もっとハードルを極めたい」との思いが募った。

 進路相談を受けた細谷教諭が調べたところ、どの歯学部も競技大会への出場は認めていなかった。勉学と陸上競技の両立は無理とわかった金井選手は、悩んだ末に、「まずは陸上を優先し、そののちに歯科医の道へ」と決断したという。

 陸上の強豪・法政大に進み…

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