京都市、コロナ対策で11年ぶり赤字 地下鉄は経営悪化

新型コロナウイルス

向井光真
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 京都市は4日、2020年度の決算概況を発表した。新型コロナウイルスの対策費がかさみ、一般会計は実質3億円の赤字となった。赤字は11年ぶりだ。また、地下鉄事業は乗客の大幅減で経営が悪化。国から再建計画の提出を義務付けられる「経営健全化団体」に陥った。

 一般会計の歳入は前年度比39・2%増の1兆648億円。法人市民税が企業業績の低迷で同21・8%減の268億円、宿泊税が宿泊客の大幅減により同69・3%減の13億円になるなどで、市税収入は同3・1%減の2959億円となり、4年ぶりに減った。

 歳出は同39・4%増の1兆746億円で過去最大。コロナ対策費3300億円が主な要因だ。将来の借金返済に充てる公債償還基金の取り崩しなどで対応し、最終的には実質3億円の赤字となったが、取り崩しをしなければ赤字額は172億円になっていたという。

 地下鉄事業は54億円の経常赤字、市バス事業は48億円の経常赤字となった。地下鉄は累積資金不足が過去最大の371億円に。資金不足比率は、地方財政健全化法で定める基準の20%を大きく上回る62・6%となり、経営健全化団体に陥った。今後、経営健全化計画を市議会で議決し、総務省に報告する方針だ。

 門川大作市長は「コスト削減を最大限努力したうえで、運賃値上げなども考えていかないといけない」と話した。(向井光真)

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