英機関「侵入者立ち去った」 タンカー「乗っ取り」問題

ロンドン=金成隆一
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 アラブ首長国連邦(UAE)沖のオマーン湾を航行中のタンカーが「乗っ取られた可能性がある」と発表された問題は、4日までに終結した模様だ。英国の海事機関UKMTOがウェブサイトで「侵入者は船を立ち去った。船は無事。問題は終結した」と伝えた。

 ロイター通信によると、オマーン当局も事案は収束したとの認識を示したという。現場はUAE東部フジャイラの東方沖。乗っ取られたと伝えられていたのはパナマ船籍のアスファルト運搬船「アスファルト・プリンセス号」で、ホルムズ海峡に向かう海域を航行中だった。

 ロイター通信は英当局者の話として「イランの支援を受けた勢力がタンカーを乗っ取った模様だ」と伝えていた。イラン外務省のハティブザデ報道官はツイッターで「報道されている事案は非常に疑わしい」と関与を否定していた。

 英タイムズは、タンカーが8~9人の武装集団に拿捕(だほ)され、針路を変えるよう要求されたとの英政府関係者の見方を伝えたが、真相は明らかになっていない。

 オマーン沖では先月29日、日本企業が所有し、イスラエル系企業が運航していた石油タンカーが攻撃される事件が起き、乗組員2人が死亡した。イスラエル政府などが「イランによるドローン攻撃だ」と非難したが、イラン側は否定していた。(ロンドン=金成隆一)