100m決勝進出ゼロでも速い 日本リレー、バトン技術「完成形」へ

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加藤秀彬
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 陸上男子100メートルのファイナリストはいない。それでも、400メートルリレーの日本チームはオリンピック(五輪)と世界選手権を合わせ、3大会連続で表彰台に立っている。個人の能力の差を埋める日本のバトンパスは「お家芸」と言われる。他国と何が違うのか。

 「なぜ誰もファイナルにいないのに速いんだ」

 日本陸連強化委員の小林海さんは、2019年ドーハ世界選手権でこう言われた。

 サブトラックにいると、リレーのデータ分析を担当する小林さんは、他国のスタッフから質問攻めにあった。日本の選手を撮影する、小林さんの動きを撮るチームまでいたという。

 日本の優れたバトン技術は、数値上でも明らかだ。

 ドーハで優勝した米国チームの100メートルの自己ベストを平均すると、9秒80。日本記録を大きく上回る。3位の日本は10秒05に過ぎない。

 だが、バトンを受け渡す「テ…

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