NYTデジタル版700万件突破 伸びは3年ぶり低水準

ニューヨーク=真海喬生
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 米新聞大手ニューヨーク・タイムズ(NYT)は4日、デジタル版の契約数が6月末時点で700万件を突破したと発表した。ただ、6月末までの3カ月間の伸びは14・2万件で、2018年の同時期以来、3年ぶりの低水準だった。トランプ前米大統領の退任や、新型コロナウイルスの感染拡大が一時落ち着いたことが理由とみられる。

 この日の4~6月期決算発表で明らかにした。デジタル版の契約数は713・3万件で、3カ月間の増加分の約半分にあたる6・5万件が料理やゲームなどの契約だった。ニュースの契約は533・4万件で7・7万件増にとどまった。

 デジタル版の契約数は、トランプ氏が当選した16年の大統領選のころから大きく増え、昨年の4~6月期は新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあって66・9万件と過去最大の伸びを記録した。増加ペースの鈍化について、メレディス・コピット・レビアン最高経営責任者(CEO)は電話会見で「国内のコロナ報道への関心が低下したことが主因」と述べた。

 紙媒体も合わせた6月末の総契約数は3カ月前より12万件増の793・6万件だった。今月4日時点では800万件を超えたという。NYTは総契約数で「25年までに1千万件」を目標に掲げる。4~6月期の売上高は、購読者の増加と広告の回復で前年同期より23・5%増の4億9849万ドル(約543億円)、純利益は約2・3倍の5431万ドル(約59億円)だった。(ニューヨーク=真海喬生)