レスリング向田真優、婚約者コーチと決めた道 全力で取った金メダル

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金子智彦
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 マットを1周した選手を婚約者のコーチが抱きしめた。2人で泣いた。

 東京オリンピック(五輪)レスリング女子53キロ級の向田真優(24)が6日、決勝のマットに立った。セコンドにはコーチの志土地(しどち)翔大(しょうた)(34)がいた。「金メダルを取った後に結婚しよう」と支え合ってきた。

 向田は子どもの頃から将来を嘱望されてきた。中学1年で寄宿制の日本オリンピック委員会(JOC)エリートアカデミーに入校。高校2年でユース五輪を制した。志土地と出会ったのは、女子レスリングの強豪、愛知・至学館大に進学したときだ。当時、志土地は同大のコーチだった。

 2017年世界選手権決勝で残り10秒から逆転負けし、エリート街道を進んできた向田はショックを受けた。そのとき、志土地から「負けた後が大事だよ」と励まされた。

 18年、監督による元在籍選手へのパワハラ騒動が起きた。余波が残る中、主将になった向田はチームを引っ張らなければという責任感に押しつぶされた。「まとめ役の真優がすごく苦労していたのを僕も近くで見て、知っていた」と志土地。精神面で弱いところのある向田は不安を受け止めてもらい、2人は自然と交際関係に発展した。

 ただ、交際に眉をひそめる人…

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