クイック・ジャパン8月発売号を中止 小山田さん問題で
興野優平
過去のいじめに関する発言をめぐってミュージシャンの小山田圭吾さんが東京五輪・パラリンピックの開会式の作曲担当を辞任した問題に関連して、太田出版は4日、発言を掲載した雑誌「クイック・ジャパン」の最新号にあたる8月発売号の刊行を休むと発表した。「二度とこうしたことを繰り返さぬよう編集体制の見直しが必要」としている。
同誌は1995年発売の第3号で「いじめ紀行」と題し、小山田氏へのインタビューをもとにした記事を掲載。太田出版によると、この号は2012年にも復刊され、新たに100部が刷られていた。
同社は7月19日、ホームページに「この記事が、表現方法、記事の影響についての思慮そして配慮が足らないままに世に出たことにより被害者の方をはじめ多くの方を傷つけたことを深くお詫(わ)びします」などとする文書を掲載。「弊社の出版活動全体を改めて再検討し、その都度振り返ることにより同じことを繰り返すことがないように努力してまいります」としていた。(興野優平)