元力士も甲子園出場を祝福 西岩親方と弘前学院聖愛の縁

渡部耕平
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 青森代表の弘前学院聖愛を大相撲の世界から応援する親方がいる。地元の弘前市出身で、元関脇・若の里の西岩親方(45)=本名・古川(こがわ)忍さん=だ。

 弘前市立第二中学校を卒業後、大相撲に入門した。弘前学院聖愛とは中学時代の親友が同校野球部のコーチを務めていた縁があり、現役力士だった2007年、親友の招きで同校を訪れた。グラウンドを全力で走る選手たちの姿が、土俵で真っ向勝負を貫く自分と重なった。

 「勝つことも大事だが、人間として立派に成長することが一番大事。チームも私も同じ考えで、共鳴しました」

 その後は毎年のようにグラウンドを訪問。勝負の心構えを選手たちに説き、若手力士と一緒に野球部と交流試合をしたり、ちゃんこ鍋を振る舞ったりして親交を深めてきた。13年夏に初の全国出場を果たすと、甲子園に駆けつけて声援を送った。15年春の東北大会出場の際も、会場の福島県に出向いて応援したほど。今夏の青森大会はインターネット中継で観戦し、優勝を決めた直後、野球部にお祝いのメッセージを送った。

 チームには宝物がある。西岩親方が08年に贈った大型色紙だ。激励の思いを込めた「全力疾走」が、太い筆で力強く書かれてある。偶然にも、チームのモットーと同じ言葉だった。色紙はグラウンドのバックネット裏の部屋に掲げられ、今も選手たちを後押ししている。

 「みんな津軽の子たちですから、第二の母校のような気持ちで応援しています。甲子園では、大舞台で野球ができる喜びを存分に味わってほしいですね」(渡部耕平)