五輪で頭部陥没、病室から声援送り続けた 日本ボクシングを救った男

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 東京オリンピック(五輪)でボクシングの日本代表は、女子フェザー級の入江聖奈(せな)(20)が金メダルを獲得するなど好調だ。この躍進を誰よりも喜んでいる男がいる。

 「入江金メダル!すげー!おめでとう」

 「俺は感動している!田中亮明の男の覚悟を見せてもらった。亮明やれば出来んだよ!」

 ボクシングの日本代表が活躍するたびに、SNSで祝福メッセージを送るのは、東京五輪男子ライト級代表の成松大介(31)。病院のベッドの上から投稿を続けている。

 7月25日、成松の1回戦。一方的な展開で優位に立っていた。だが、最終3ラウンド(R)の前のインターバル中、本博国監督に言われた。

 「額がへこんでいるぞ」

 どこかでバッティング(頭突き)を受けたのだろうか。2R終盤、相手の額に血がついているのが見えた。その時、相手が「ギョッ」とした表情を浮かべたのを覚えている。自分のゆがんだ頭部が目に入ったのかもしれない、と思った。

 3Rは「ちょっと頭がぼーっ…

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