ボクシング銅の田中亮明、完敗でも笑顔 高校の教え子に生き様伝える

ボクシング

山口史朗
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 東京オリンピック(五輪)のボクシング男子フライ級準決勝。試合後の取材エリアで、勝者のカルロ・パーラム(フィリピン)から頭をくしゃくしゃとなでられた田中亮明は「あいつを倒したかったっすね。うまかったっすね」。笑顔で完敗を認めての銅メダルだ。

 準々決勝の後、「メダルは重要ではない。どんだけかっこいい試合ができるか」と話していた。常に前へ。心に決めたスタイルをこの日も貫いた。

 だが、相手がうまかった。カウンターを合わせられ、有効打が奪えない。第1、2ラウンドとも、5人のジャッジ全員が相手優勢のポイントをつけた。それでも、最後まで前に出る姿勢は失わなかった。

 岐阜・中京高の通信制課程の教員。生徒に伝えたいのは「頑張ることって大事。ぼくはボクシングに力を注いできた。何でもいいから一つのことを頑張っていれば、生きる源になる」。その生き様を見せつけるようなファイトだった。山口史朗