いわれなき暴力、飲み水は汚水 ミャンマーでの拘束生活

有料会員記事ミャンマーはいま

バンコク=福山亜希
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 クーデターで権力を握った国軍による市民への弾圧が続くミャンマーでは、この半年間で約7千人が拘束された。とらわれた市民らはいわれなき暴力や虐待を受け、二度と抗議活動に加わらないよう脅される。6月末にヤンゴン郊外の刑務所から解放された2人が、朝日新聞の現地助手に自らの経験を語った。

 2人が収監されていたインセイン刑務所は、拷問や不衛生な環境が指摘される悪名高い刑務所だ。2月1日のクーデター後は、国軍に対する抗議デモや職場を放棄する「不服従運動」に参加したり、その疑いをかけられたりした大勢の市民が収監された。

 ヤンゴンの自営業の女性(30)は4月12日の夜、住んでいたアパートで逮捕された。デモに参加したことはなかったが、治安部隊に「家の中を見たい」と言われ、管理人に電話したところ、助けを求めたと誤解された。髪をつかまれて殴られ、顔や首を蹴られた。

 携帯電話を取り上げられて、友人に送ったデモを応援するメッセージを見られた。その場で、暴動をあおった容疑で逮捕された。

 取り調べを受けた施設では目隠しをされ、子どもの頃からのことを5時間にわたって聴かれた。携帯電話のメッセージ以外には何もなかったが、訴追され、女性13人と同じ部屋に入れられた。中には拷問され、顔に傷を負った女性もいた。飲み水が汚く、改善を求めると、さらに汚い水を出された。

 その後、インセイン刑務所に…

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