また「酒なし」 再開から40日余 協力金の遅れも打撃

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山田佳奈、宮野拓也
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 新型コロナウイルス対応の「まん延防止等重点措置」が適用されている福岡県の福岡地域(福岡市など20市町村)、北九州市、久留米市で5日、飲食店の酒類提供停止と午後8時までの短縮営業が始まった。県の要請による措置で、酒提供が可能な準備期間(2~4日)を経ての本格スタート。

 緊急事態宣言が解除され、酒の提供が再開されてわずか40日余り。度重なる自粛要請に、飲食店主の苦悩の色は濃い。(山田佳奈、宮野拓也)

月末まで休業決めたスポーツバー「業態考える」

 福岡市中央区にあるスポーツバー「MUGHETTO(ミュゲット)」の店内には大型テレビが複数台設置され、壁にはバスケットボールのユニホームなどが飾られている。

 店主の中須祐樹さん(45)は4日から月末までの休業を決めた。中須さんは「店を開けるのにもコストがかかるし、食品ロスも避けたいので」とその理由を語る。

 売り上げは例年の6割ほどにまで落ち込んだ。県の自粛要請には応じてきたが、「終わりが見えないのがきつい」。

 実は東京五輪の男子バスケの観戦チケットが当たっていた。家族と観戦に行くつもりだったが、東京での感染拡大に不安を感じ、昨年末にキャンセルした。

 それでも一昨年に日本であったラグビーワールドカップのときのように、店内で盛り上がればいいと思っていた。だが、福岡でも感染拡大が続き、来店者がゼロの日もある。借入金や時短の協力金でやりくりする日々が続く。

 休業を機に、より食事中心の業態への変更を目指す。宮崎出身の中須さんが作るチキン南蛮は今も看板メニューだ。郊外への移転も検討している。「色々言ってもしょうがない。業態を考えるいい機会だと捉えるしかない」(宮野拓也)

ある居酒屋「閉店」した後常連用に酒

 福岡市中央区のある居酒屋の店先には「午後8時閉店、アルコールは提供できません」の貼り紙。だが、50代の男性店主は「それは表向きのこと」と明かす。午後8時にいったん「閉店」にした後、それ以降は常連客に酒類や軽食を提供するつもりだ。「時短営業や酒類の提供をやめても、東京や沖縄では感染者が増え続けているでしょ」。繰り返される飲食店への自粛要請には疑問を感じている。「酒を出す店を悪者にすることで、政府への批判をそらそうとしているのではないか」

 前回の緊急事態宣言時、近隣…

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