宝塚で極めたおじさん役とあの楽器 天真みちるの芸とは

有料会員記事宝塚歌劇団

田部愛
[PR]

 角刈りにねじりはちまきの中年男性、酔っ払いの観光客、イケメンな主人公に意地悪をする上司……。華やかなはずの宝塚歌劇団で、花組の男役だった天真みちるさんはひたすら「変なおじさん」を演じ続けました。

 役になりきるための果てしない努力とは。「中間管理職研究家」になれそうなほど考え込んだ後輩への伝え方、そして周りのタカラジェンヌたちをとりこにした宴会芸の秘話なども、たっぷりと語ってくれました。

Apple Podcasts や Spotify ではポッドキャストを毎日配信中。音声プレーヤー右上にある「i」の右のボタン(購読)でリンクが表示されます。

 ――在団中、どのような役を演じてきましたか

 とにかく「おじさん」。もう少し細かく言うと、「変なおじさん」が多かった。だいたい、トップスターに忌み嫌われるか、邪険に扱われるか。どちらかです。役名もないような村人役でも、年齢設定を自分で「47歳」とか高めにしていたので、30以上の「おじさん」を演じてきたんじゃないかと思います。

 全部好きだったのですが、特に2017年の花組公演「はいからさんが通る」の車引きの牛五郎は、「我こそは」と思い、プロデューサーさんに初めて直談判したほど思い入れのある役です。

 ――もともとトップスターを目指していたのですか

 そうです! 一応!

 1999年に宙組の「ザ・レビュー99」でトップスターの姿月(しづき)あさとさんをみて、「この世にめっちゃかっこいい人がいる」「この人についていきたい」と思いました。ただ、入団前に姿月さんが卒業されてしまい、目標のないまま、ふわっとした気持ちで宝塚生活を始めました。

 はじめの数年は、いじけているというか、後ろめたさがありました。

 宝塚では、入団7年目までの…

この記事は有料会員記事です。残り2683文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【10/25まで】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら