海軍飛行場ジオラマで再現「戦争知らない子に伝えたい」

木下広大
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 太平洋戦争中、現在の香川県観音寺市にあった「観音寺海軍航空隊」の基地(通称・柞田(くにた)飛行場)。飛行場の存在を通して、地域と戦争の関わりを知ってもらおうと、地元のプラモデル愛好家らが飛行場のジオラマを作った。

 飛行場は1945年の春に運用が開始。戦争末期で戦闘機が不足する中、若い飛行士らが練習用の飛行機、通称「赤トンボ」で特攻の練習をしていた。特攻に出ることはなく終戦を迎えたとされる。終戦後、滑走路や建物は取り壊され、当時の姿は残っていない。

 今年1月ごろ、三豊市観音寺市などで活動する「西讃プラ模型クラブ」がジオラマの制作を始めた。72分の1サイズで、飛行場は縦85センチ、横127センチ。建築用の保温材やプラスチックを使って飛行機を格納する建物や滑走路を作り、赤トンボ11機を配置。滑走路を飛び立つ様子なども再現した。

 資料は乏しかったが、地元のお年寄りに話を聞いたり、当時の絵を描いてもらったりして細部まで作り込んだ。

 模型クラブの藤田一仁会長(61)は「模型だと目で見てすぐにイメージが湧く。戦争を知らない子どもたちに、身近なところに戦争があったと知ってほしい」。

 模型は7~9日に三豊市豊中町の農村環境改善センターで展示したあと、観音寺市に寄贈される。12日以降は観音寺市内のふるさと学芸館で常設展示されるという。(木下広大)