20km競歩・銅の山西利和は「力負けです」 笑みなく、でも潔く

陸上

畑中謙一郎
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 東京オリンピック(五輪)陸上男子20キロ競歩で「銅」に終わった山西利和に笑みはなかった。

 序盤は、1人で飛び出した王凱華(中)に心を乱された。一緒に出て得意のハイペースな展開に持ち込むことも頭をかすめたが、第2集団にとどまった。

 「追うのか追わないのか中途半端になった。王を泳がせて、自分は後ろでどんと構えるべきだったかも」

 12キロすぎに王が後退。満を持して17キロすぎにスパートをかけたが、優勝したマッシモ・スタノ(イタリア)と池田向希に食らいつかれ、逆に18キロ付近で2人に振り切られた。「相手を引き離すほど相手の体力を削れていなかったということ。力負けです」と潔く振り返った。

 2019年にドーハで行われた世界選手権の同種目で優勝。金メダルの最有力候補と目され、京大卒の経歴とともに注目された。「ドーハ以降、守りに入っていた部分があったかも知れない。その甘さが出たレース」と総括した。(畑中謙一郎)