「感染拡大待つのか」 広島知事、重点措置見送りを批判

新型コロナウイルス

大久保貴裕
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 広島県湯崎英彦知事は5日の記者会見で、政府が「まん延防止等重点措置」の広島県への適用を見送ったことを明らかにし、「医療提供体制が悪化するまで感染拡大を待つのか」と批判した。一方、県内で急速に感染が拡大しているとして、10日から酒を出す飲食店への時短要請の対象に福山、呉、尾道、府中の4市を加えると発表した。広島、三原、廿日市の3市とあわせ、9月12日まで営業は午後8時まで、酒類提供は午後7時までの短縮を求める。

 湯崎氏によると、4日の県の「まん延防止」適用の要請に対し、政府側から「もう少し注視したい」との返答があった。政府は4日、新たに8県を追加する方針を固めたが、広島は入っていなかった。「早めに手を打ちたいのが我々の考えだが、国はそうではなかった。埋めがたい溝がある」と語気を強めた。

 政府側が理由の一つに挙げたのが、病床の使用割合だ。広島は新規感染者数は増えているが、病床の逼迫(ひっぱく)度は4日夜時点で17・2%。政府の分科会の定める水準の20%を下回っている。ただ、湯崎氏は「重症者は感染者が増えるに従って、一定の割合で確実に伸びていく」と指摘した。「拡大を待っていると、重傷者が増え、医療は綱渡りになる可能性がある」として、「必要な財政的な費用も格段に大きくなる」などの懸念も示した。(大久保貴裕)

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