三太郎はサトウさんの分身 キョロキョロ精神を最後まで

有料会員記事

小原篤

 朝日新聞の漫画「フジ三太郎」で親しまれた漫画家、サトウサンペイ(本名・佐藤幸一=さとう・ゆきかず)さんが91歳で亡くなった。

 1964年の東京五輪の翌年に始まり、79年「サザエさん」の後継で朝刊の顔になった「フジ三太郎」。作者サトウサンペイさんは「新聞漫画はジャーナリスティックであるべきだ」との考えから時事性を意識し、政治や事件、ファッション、風俗や流行に目を配り、積極的に取り込んだ。「キョロキョロ漫画」と自称した。

 職場や家庭で肩身が狭く、満員電車や渋滞を嘆き、ボーナスの額に一喜一憂、おっちょこちょいだけれど好奇心旺盛。万年ヒラ社員の三太郎は、作者の分身だった。権力を持たない人の代弁者として権威を鋭く風刺し、庶民にはユーモアで寄り添った。

 エッチなネタも得意とした…

この記事は有料会員記事です。残り447文字有料会員になると続きをお読みいただけます。