教員間暴力、加害教員の処分取り消し「手続き違法」神戸

鈴木春香
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 2019年に発覚した神戸市立東須磨小学校の教員間暴力・暴言問題で、市教育委員会が加害教員(当時)2人に行った分限休職処分について、市人事委員会は「手続きに瑕疵(かし)があり、違法だった」として、取り消しの裁決をした。裁決は2日付。2人の代理人弁護士が明らかにした。

 休職処分により2人が受け取れなかった給与が今後支払われる可能性がある。

 2人は後輩の教諭に暴力や暴言を繰り返したとして昨年2月にそれぞれ免職、減給の懲戒処分を受けた。市教委はそれに先立つ19年10月、加害教員4人を、懲戒処分が出るまでの間の給与の支払いを止める分限休職処分としたが、うち2人が不服として、人事委に審査請求をしていた。

 人事委員会の裁決書は2人の主張を全面的に認め、▽処分の際、処分説明書に理由が具体的に記載されていなかった▽加害教員に弁明の機会が十分に与えられなかった――などと処分の取り消しを判断した。

 今回取り消された分限休職処分をめぐっては、暴力・暴言問題を受けて市条例が改正され、分限休職の対象を拡大して市教委が処分した経緯がある。当時、外部の有識者からなる審査会が処分は不相当との意見を出すなど異論も出ていた。

 市教委は4日、「主張が認められなかったことは遺憾で納得できるものではない。内容を精査した上で今後の対応を検討したい」とコメントを出した。(鈴木春香)