注文はネットで、「見せるだけ」店舗 コロナ禍で注目

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高橋諒子
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 お店で実物を見たり、試したりしつつ、購入はネットで済ませる「ショールーミング」が定着してきたことを受け、商品を売る側も顧客の動きにあわせた「見せるだけ」の店舗を増やしている。コロナ禍の外出自粛が続くなか、実店舗の存在意義を見直す動きとしても注目されている。

 卓上型の衣類乾燥機、オブジェにもなる宅配ボックス――。昨年8月に東京の有楽町と新宿に店舗をオープンした「b8ta(ベータ)」には、量販店とは取引のないスタートアップ企業などが小さな区画を借りて商品を置く。レジはなく、注文は主にネット経由でしてもらう。

 商品は少しずつ入れ替えており、7月末までに並べた商品は500以上。長引くコロナ禍でも客入りは上々という。米シリコンバレー発祥のベータで、日本法人の代表を務める北川卓司氏は「コロナ禍での開業は未知の世界だったが、100点の出来」と話す。

 通気性を重視した枕を展開するブレインスリープ(東京)は「これまでもネットで販売してきたが、実物を試して買いたいという消費者の声が多かった」(担当者)として今春、ベータに出品した。ベータでは来店客が商品の前で立ち止まったかなど店内の映像データも分析して、出品企業に提供する。「ネットでは聞けない『買わなかった消費者の声』も、店舗で聞けるので参考になる」(同)という。

 オフィス家具のイトーキも、在宅ワークなどに使う椅子を今春から出品。商品開発担当の新田見(にたみ)篤さんは「最新の商品が並ぶ店舗に来る、感度の高い客層に期待している」と話す。

 パルコもクラウドファンディ…

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