菅首相、読み飛ばし「おわび申し上げる」 記念式典会見

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戸田政考、小手川太朗
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 菅義偉首相は6日午前、広島市で開かれた平和記念式典に出席した。式典後の記者会見で首相は、式典のあいさつの一部を読み飛ばしたことを明かし、「この場をお借りしておわびを申し上げる」と陳謝した。主なやりとりは次の通り。

 (会見冒頭)

 先ほどの式典のあいさつの際に、一部読み飛ばしてしまった。この場をお借りして、おわびを申し上げる。失礼しました。

 ――「黒い雨」の訴訟について。原告84人に被爆者健康手帳を交付し、同じような事情の方についても救済すべく早急に検討すると発言している。救済の範囲や交付時期の予定などは。また、原告団長と式典会場でどんな言葉をかわしたか。また、核兵器禁止条約に日本は署名批准していない。会議へのオブザーバー参加や、署名批准についてはどう考えるか。

 平和記念式典の際、黒い雨の原告の方お二人にあいさつをした。私からは、長い間ご苦労をおかけしてしまったと申し上げた。原告の方からは、上告取り下げに対してのお礼があった。私からは、誠意を持ってできるだけ迅速に進めていくと申し上げた。

 原告の皆さんに被爆者健康手帳を交付することになっており、本日までに手帳交付の手続きは全ての方に完了している。原告と同じような事情にあった方々に対して個別に、原告と同じ事情にあったかどうか、実は7月30日から県、市との相談を開始した。高齢の方、病気の方もいる。できるだけ速やかに県と市と国の会合の中で対応を決めて救済していきたい。

 核兵器禁止条約が目指す核廃絶というゴールは共有している。しかし、核兵器のない世界を実現するには核兵器国を巻き込んで核軍縮を進めていくことが不可欠だ。現状では、同条約は米国を含む核兵器国、多くの非核兵器国からも支持を得られていない。同条約に署名する考えは現在ない。締約国会議へのオブザーバー参加についても慎重に見極める必要がある。

 ――東京都をはじめとする感染者数の増加と、五輪開催の関係性をどう考えているか。また、パラリンピックの有観客は可能と考えているか。自治体や医師会などから、全国に緊急事態宣言を出すよう求める声もあるが、首相の見解は。

 海外から入国する選手や大会…

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