熱波が襲うギリシャで火災多発 古代五輪遺跡にも迫る炎
アテネ=疋田多揚
欧州南部ギリシャが今夏、猛烈な熱波に襲われている。最高気温が40度を超す日が1週間ほど続いており、北部テッサロニキでは3日に47・1度を記録した。AP通信などによると、全土で100件近い火災が起き、50以上の地域で住民が避難した。暑さから消火活動は難航しているという。ミツォタキス首相は5日、熱波は温暖化が一因と指摘した。
現地の報道によると、首都アテネ近郊では3日に起きた山火事で1250ヘクタールが焼けた。アテネ北方のエビア島で3日に発生した火災では数百軒の家屋が焼け、観光客らはボートで海へ避難した。また、古代五輪の遺跡がある西部オリンピア近郊で起きた火災では、約20軒の家屋が焼失した。
AFP通信によると、ミツォ…