甲子園の注目投手は 157キロ右腕や大型左腕ら集う

坂名信行
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 待ち焦がれた夏の甲子園の舞台に、150キロ超を投げる好投手や本塁打を連発する強打者らが集う。2年ぶりの開催となる第103回全国高校野球選手権大会の開幕が9日に迫る。注目の選手を紹介する。

■投手編

 大会屈指の投手として注目されるのが明桜(秋田)の風間球打だ。秋田大会準々決勝で自己最速の157キロを記録した。「注目されて、プレッシャーがあった。甲子園でも緊張しないことは難しいと思うが自分らしい投球をしたい」と大舞台を心待ちにしている。

 183センチ、81キロの大型右腕はリリースの位置も高く、迫力のあるフォームでどんどんストライクゾーンで勝負する。追い込んでからのスライダーやフォーク、チェンジアップは打者にとっては見極めづらい。

 出身は山梨県甲州市で4人兄弟の三男で名前は球打(きゅうた)。長男は球道さん、次男は球星さん、四男は球志良(きゅうしろう)さんと皆、野球にちなむ名前だ。甲子園にたどり着けなかった兄2人の分まで投げるつもりだ。

 左の本格派なら最速150キロ、北海の木村大成だろう。右打者の内角を突く制球力と変化球の切れ味も備え、南北海道大会では38回を投げて53三振を奪った。

 大阪桐蔭の松浦慶斗も最速150キロの大型左腕だ。選抜後は不振に陥り、春の府大会、近畿大会は登板がなかったが、復調し今夏は背番号1を奪い返した。照準を合わせてきた最後の夏、努力の成果を甲子園で見せたい。

 左腕ではほかに、二松学舎大付(東東京)の秋山正雲(せいうん)も躍動感のあるフォームで強気な投球をする。140キロ台中盤の直球とチェンジアップのコンビネーションが抜群だ。県岐阜商の野崎慎裕は140キロ台半ばの直球に落差のあるスライダーなどで緩急をつけた投球が持ち味。明徳義塾(高知)の大黒柱、代木(しろき)大和はカットボールでバットの芯を外すのがうまい。

 選抜の雪辱に燃え、成長して甲子園に戻ってきた投手も。準優勝だった明豊の京本真は球威、制球力ともに増し、大分大会では20回を投げ2点しか失わなかった。

 智弁学園(奈良)の右腕、小畠一心と左腕の西村王雅は1年時から甲子園のマウンドに立った。準々決勝で敗退した選抜も含め、豊富な経験を生かしたい。右横手から140キロ台中盤の直球を投げる専大松戸(千葉)の深沢鳳介(おうすけ)も注目の1人。

 安定感が際立ったのが、静岡の192センチ右腕の高須大雅だ。静岡大会は5試合を投げて4完封、計37回を無失点と圧倒的だった。石見智翠館の右腕、山崎琢磨も決勝の無安打無得点試合を含め島根大会4試合の計23回を無失点。好調のまま甲子園のマウンドに上がれそうだ。(坂名信行)