かき入れ時に緊急事態、観光地閑散 感染確認なしの町で

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西崎啓太朗
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 新型コロナウイルス感染の急増を受けて、茨城県は6日、全域に県独自の緊急事態宣言を出した。夏休みのかき入れ時に、飲食店は営業時間の短縮を求められ、海水浴場や県有施設が閉鎖された。誘客の目玉を失った観光地を歩くと、あきらめの声が聞こえてきた。

 県内有数の観光地・大洗町では、サンビーチ海水浴場が閉鎖された。町によると、ビーチの近くにある町営駐車場も閉めた。ただ、海難事故を防ぐため、ライフセーバーは人数を減らしつつ、引き続き監視してもらうという。

 町内では、サンビーチ同様に多くの観光客を呼び込むアクアワールド県大洗水族館も休業した。町内で旅館を営む男性は「家族連れが町に来ても、行くところがない」と嘆く。

 7月下旬に首都圏を中心に感染が急拡大して以降、1日に1、2件ほどキャンセルが出ている。8月中旬までは客室がほぼ予約で埋まっているが、後半は空きが目立つ。「海水浴場と水族館の閉鎖もあり、今年は期待できない」と話す。

 4月下旬以降、町民の感染が確認されていない大子町で6日、袋田の滝の観瀑(かんばく)台への道が封鎖された。例年、8月は5万人超の観光客が訪れ、紅葉が見ごろを迎える11月に次いでにぎわう時期だ。

 土産店が並ぶ滝へと続く道を5日に歩いた。人通りは少なく、セミの鳴き声だけが響いていた。

 「菊池みやげ店」を切り盛りする菊池貴透(たかゆき)さん(47)は「コロナが広がる前の8月は、滝へのトンネルを通るためのチケット売り場から店の前まで、100メートルほど行列ができる日も多かった」と外を見つめた。

 7日からの3連休やお盆に期待する思いもあった。だが、閉鎖後の人出によっては休業も検討している。「今月の売り上げはほぼゼロになりそうです」

 アユや山菜を使ったランチも…

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