「どこで感染広がるのか」 緊張高まる百貨店、商業施設

有料会員記事

橋田正城、宮川純一、根本晃、松本真弥
写真・図版
飛沫(ひまつ)が飛ばないよう感染対策をしている百貨店の売り場=2021年8月5日、東京都内
[PR]

 新型コロナウイルス感染者の確認が急増している百貨店や商業施設では、お盆休みの本格化を前に緊張感が高まっている。

 商業施設の業界団体・日本ショッピングセンター協会は4日付の文書で会員に感染対策の徹底を求めた。

 4月の緊急事態宣言では百貨店や商業施設にも休業要請が出た。現在は出ていないが、文書では今後さらに感染が増えれば「より強い措置が取られることが想定される」と警戒感をあらわにした。協会担当者は「各施設ともに十分な対策をしてきているが、より一層の緊張感を持って対応して欲しい」と訴える。

 だが、足元では感染者の確認が収まっていない。

 クラスター(感染者集団)が発生した阪神梅田本店(大阪市)。7月31日から2日間全館休業したが、その後も従業員の感染が増え、6日までに計140人になった。感染者が集中した地下1階と1階の食品売り場は6日も休業した。

 伊勢丹新宿店(東京都新宿区)も7月30日から8月5日まで感染者を計91人確認した。6日は、地下1階にある洋菓子や総菜など17店、イートインコーナー6カ所を休業し、一部売り場の営業時間を短縮した。

写真・図版
伊勢丹新宿店=東京都新宿区

 やはり感染者が急増したルミネエスト新宿(東京都新宿区)も、4日に全館で臨時休業して一斉消毒をしたが、5日以降も従業員の新たな感染が判明し、複数のテナントで休業が続く。

 各社とも、手や指の消毒、マスク着用、従業員同士の距離の確保といった従来の対策に加え、できることの模索を続けている。

 東武百貨店は、池袋本店(東京都豊島区)と船橋店(千葉県船橋市)で8月から従業員用の喫煙所を全面閉鎖した。「喫煙時はマスクを外すため、感染を防ぐ観点から決めた」と担当者。池袋本店では、食品フロアの職員用休憩室に空気清浄器も設置したという。

写真・図版
ルミネエスト新宿=東京都新宿区

 ルミネエスト新宿は、8月中旬以降に予定する休館日に専門業者による一斉消毒を実施する。店内に置く消毒液も増やす方針だ。

 阪神梅田本店はこれまで営業時間内だけだった換気を24時間に拡大。従業員の感染で6月に地下の食料品売り場を3日間休業したJR名古屋高島屋名古屋市)では、業務中の不要な会話の禁止、会議に参加する人数制限といった取り組みを改めて周知する。

 業界特有の課題もある。売り…

この記事は有料会員記事です。残り481文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る!】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら