米中、南シナ海めぐり応酬 ASEANとの一連の会議で

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ワシントン=高野遼、北京=高田正幸、シンガポール=西村宏治
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 東南アジア諸国連合(ASEAN)の地域フォーラム(ARF)が、6日夜にオンライン形式で開かれた。ASEANを中心とする一連の外相会議はこれで実質的に終了する。対立の度を深める米国と中国は、一連の会議でも南シナ海問題などをめぐって応酬。国軍がクーデターを起こしたミャンマー情勢については、ASEANの特使に期待する声が上がったが、事態の打開は容易ではない。

 「南シナ海における不法な海洋権益に関する主張を拒否する」。ASEANや日米中など18カ国が参加した4日の東アジアサミット(EAS)外相会議で、米国のブリンケン国務長官は中国をこう牽制(けんせい)した。

 1月に発足したバイデン米政権は、東南アジア外交で出遅れていると指摘されてきた。その中で、ブリンケン氏はASEAN諸国との会議に連日、オンラインで出席し、信頼関係の構築に努めた。米国務省は「米国はASEANの戦略的パートナーであり、インド太平洋地域の中心であるASEANを支持していく」と強調する。

 中でも米国が真っ先に掲げるのが「安全なインド太平洋のための海洋協力の推進」で、中国による南シナ海の軍事拠点化の動きを念頭に、ASEANと協力体制を築く動きをみせる。

 これに対し、中国の王毅(ワンイー)国務委員兼外相は同じEAS外相会議の場で「一部の域外国が下心をもって、他の域外国を南シナ海に誘い込んで力を誇示し、公然と地域諸国の切り離しを図っている」と非難した。

 同盟国や友好国と歩調を合わ…

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