稲垣潤一さんが楽器10点贈呈 障害児の音楽教育に賛同

荻野好弘
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 障害がある子どもたちに音楽や美術を教える愛知県一宮市のNPO法人「響愛学園」に、歌手の稲垣潤一さん(68)から楽器が贈られることになった。稲垣さんが学園を訪れて目録を手渡した。

 響愛学園は、幼児から18歳までの子どもたちがクラシック音楽や絵画、造形を専門の講師から学ぶ通所施設を運営している。神戸市東京都にも事業所があるが、一宮市のミュージックコースでは約70人が楽器の個人レッスンを受け、30人ほどのオーケストラも編成している。

 稲垣さんは仙台市出身。東日本大震災後、ファンの寄付をもとに基金を設け、被災地の学校に楽器や楽器修理費を贈るといった活動をしてきた。支援先を広げようと考えていたところ、一宮市出身の妻から響愛学園のことを聞いた。活動や楽器提供を呼びかけていることを知り、贈呈を申し出たという。

 贈るのは、知人がいる中国地方で統廃合された学校の楽器だ。スネアドラムやキーボードなど学園が希望するものを稲垣さん側が譲り受け、10点ほどを贈る予定。修理や運送費用は基金から出すという。

 「学園のお手伝いができればと思った。命が再び吹き込まれた楽器を演奏してもらえるなら、大変な喜びです」と稲垣さん。

 学園のホールで5日にあった目録贈呈式では、卒業生がバイオリンやピアノを奏で、生徒たちが合唱を披露した。稲垣さんはじっと聴き入った。

 学園理事長の児島真里子さん(60)は「我々の活動に賛同していただいて感謝している。楽器は日ごろのレッスンで使わせていただきたい」と話した。(荻野好弘)