疎開の子を受け入れた寺で平和の誓い 友失った男性主宰

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清水大輔
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 広島への原爆投下から76年となる6日、長野県中野市にある真宝寺で、核兵器による惨禍が繰り返されないことを願う「平和のつどい」があった。戦争で幼なじみを失った男性と、疎開児童を受け入れた寺の前住職との思いが重なり、26回目の開催を迎えた。

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 6日午前、真宝寺の境内にある「平和の塔」の近くにともされた火を前に住民ら約20人が黙禱(もくとう)、献花した。「ささやかな集会だが、核兵器の反対と平和を願う集まりとしたい」。主宰した遠山茂治さん(93)は語った。

 太平洋戦争が開戦した1941年、遠山さんは旧制中学2年。「社会に出て役立つために勉強するように」と学校で教わり、少年飛行兵の募集にも応じず、進学する道を選んだ。

 一方、小学校時代の同級生9人は満蒙開拓青少年義勇軍に応じた。中には兵隊ごっこをして遊んだ幼なじみもいた。その幼なじみが終戦の4日後に戦死したと知ったのは、数年たってから。苦しみながら最期を迎えたのか、近くに誰かいたのか。何も分からなかった。

 遠山さんは長野工業専門学校…

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