「誤算」でも慌てなかったベテランの真骨頂 野口が輝いた最後の夜

スポーツクライミング

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 「心が折れそうだった」と野口啓代は言う。苦手の第1種目スピードは4位の好発進。続くボルダリングが誤算だった。得意なはずが、まさかの4位。

 ただ、ここで慌てないのが、32歳の真骨頂だった。最終種目のリードで思い直した。「思い切り、一手でも高く」。4位でまとめ、表彰台に上がってみせた。

 この夜を最後に、約20年続いた現役生活に別れを告げる。「どうしても五輪でメダルが取りたいと頑張ってきた。金メダルには届かなかったけど、良かった」。ベテランならではの戦いぶりで、銅メダル。野口らしい最後だった。