一力が囲碁名人戦リーグ全勝V 井山への挑戦に弾み

大出公二
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 第46期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は6日、最終4局が一斉に打たれ、すでに名人挑戦権を獲得している一力遼天元(24)=碁聖を合わせ二冠=は、8戦全勝でリーグ戦をしめくくった。井山裕太名人(32)=棋聖、本因坊を合わせ三冠=との七番勝負は今月26日、東京で開幕する。

 一力は先月、開幕7連勝を遂げて名人挑戦を決めていたが、現行の名人戦史上6人目の全勝優勝者となった。初リーグの前期も7勝1敗と好成績を挙げたものの、全勝の井山に優勝を阻まれていた。名人連覇をめざす井山との七大タイトル戦は8回目。過去の成績は一力の1勝5敗だが、現在進行中の碁聖戦五番勝負はタイトル防衛まであと1勝と迫っている。

 一力は局後、「昨年井山さんに負けた1敗で挑戦できなかったので、今期は当初から全勝を目標にしてきた。それが実現できて自信になる。七番勝負に向けても弾みになります」と話した。

 出場9人のうち、成績下位の3人がリーグ落ちする残留争いは、本木克弥八段(26)が勝って自力で最後の残留枠に滑り込んだ。これにより、先に全対局を打ち終えている余正麒(よせいき)八段(26)=2勝6敗=に加えて、河野臨九段(40)と安斎伸彰七段(35)の陥落が決まった。安斎は前名人の芝野虎丸王座に勝って同星で並んだが、序列順位下位のために明暗が分かれた。

 リーグの最終成績は次のとおり。

【名人挑戦者】①一力遼天元=8勝0敗

【リーグ残留者】②許家元十段=6勝2敗③羽根直樹九段=4勝4敗④山下敬吾九段=同⑤本木克弥八段=同⑥芝野虎丸王座=3勝5敗

【リーグ陥落者】安斎伸彰七段=3勝5敗▽河野臨九段=2勝6敗▽余正麒八段=同(大出公二)