逮捕のスタッフ、介護に不満か 老人ホームでの殺害容疑

平山亜理、岩城興
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 山梨県南アルプス市の有料介護老人ホームで入所者の女性が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕されたのは、施設に勤める介護スタッフの男だった。助けが必要な人たちが暮らす安全であるべき施設での事件に、近隣住民は不安を募らせた。

 県警によると、同施設には高齢者十数人が入所しており、事件発生当時、逮捕された丹沢一貴容疑者(42)が一人で夜勤をしていたという。入所者には手厚い介護が必要な人も多く、丹沢容疑者は介護に不満な様子を見せることもあったという。

 近所に住む30代の女性は、夜中に響いたパトカーや救急車の音で事件に気づいた。パトカーに乗せられる丹沢容疑者の姿も目撃したという。「介護の仕事は大変だろうし、何かあったのかもしれないが」と表情を曇らせた。

 80代の母親が入所しているという男性は「スタッフはみんな優しい。おかしなことは感じていなかった」とショックを隠しきれない様子だった。

 現場の施設は南アルプス市郊外にあり、付近には果樹畑や工場が点在する。近くに住む農業の男性(69)によると、近隣住民と施設に目立ったつきあいはなく、たまにあいさつを交わす程度だという。「静かな場所なのに、事件が起きるなんて驚いた」と不安そうに話した。平山亜理、岩城興)