上場企業の取締役「1人は女性に」 ナスダックが新規則

ニューヨーク=真海喬生
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 証券取引所を運営する米ナスダックは6日、上場企業に対して取締役の多様性を求める規則が米当局に承認された、と発表した。規則では、多様な取締役を少なくとも2人登用し、1人は女性で、もう1人は人種や性的マイノリティーにする。規則に従わない場合、企業に理由の説明を求める。

 ナスダックが昨年12月、規則案を米当局に提出していた。移行期間を経て順次、上場する企業に適用され、AP通信によると対象は約3千社という。こうした規則は、米国の証券取引所で初めてとみられる。

 企業は毎年、取締役の多様性について株主総会の資料や自社のウェブサイトなどで開示することになる。規模の小さい企業や外国企業には、女性2人で良いなど緩やかな規則が適用される。

 ナスダックは規則について、「義務ではなく、厳しい目標を設定するものでもない」としたうえで、従わない場合にも「ナスダックは企業が説明したことを確認するが、説明の優劣は評価しない」としている。

 コンサルティング会社デロイトなどの調査によると、2020年の時点で米国の主要企業500社の取締役のうち、白人は82・5%を占めた。女性の割合は26・5%で、人種マイノリティーの女性に限ると5・7%だった。(ニューヨーク=真海喬生)