障害者施設の入所者3人にけがさせた疑い 元職員を逮捕

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 千葉県市原市犬成の知的障害者支援施設「千原厚生園」で、入所者の30~40代の男性3人に、物でひっかくなどして軽傷を負わせたとして、市原署は5日、元施設職員の熊谷郁哉(ふみや)容疑者(26)=同市惣社=を傷害の疑いで逮捕し、発表した。「障害者の背中やお尻に傷を負わせたのは間違いない」と容疑を認めているという。

 署によると、熊谷容疑者は3月1~9日、当時勤務していた同施設で、3人の背や尻を、物で引っかくなどして、線状の傷を負わせた疑いがある。署は、はさみなど金属のようなものが使われたとみている。

 同施設によると、被害者の入浴支援中に他の職員が傷に気がついた。熊谷容疑者が暴行を認めたため、5月に懲戒解雇したという。同施設は今後、運営を抜本的に見直して再発防止に努めるとしている。

 県障害福祉事業課は警察の捜査が終わり次第、施設の運営状況について調査する方針だという。同課によると、県内の障害者支援施設では2019年度に7件の虐待が認定された。

 県内では13年、袖ケ浦市の障害者施設「県袖ケ浦福祉センター」で知的障害のある入所者の少年(当時19)が職員の暴行で死亡した事件があり、県がセンターを22年度末に廃止する方針を示している。