マラソン一山麻緒「9番よりも…」踏みこたえ、17年ぶりの8位入賞

陸上

酒瀬川亮介
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 東京オリンピック(五輪)第16日の7日、陸上女子マラソン札幌市であり、一山麻緒が8位に入賞した。

 2004年アテネ五輪で日本3選手がそろって入賞して以来、17年ぶりの8位入賞にも一山麻緒の表情は沈みがちだった。今まで言葉には出さなかったが、内心では「永山監督のためにメダルを」と思っていた。

 夏マラソンらしく、5キロ18分台のスローな展開で始まった。徐々にペースは上がり、先頭集団が少しずつ絞られていっても、一山は強豪の背後につき、堂々とレースを運んだ。

 「いけるところまで先頭集団で走ろう」と思ったが、優勝したペレス・ジェプチルチル(ケニア)らが33キロで飛び出すと、ついていく余力はなかった。「スピード変化に体が反応できなかった。やっぱり世界の人は暑くても速かった」

 足の動きが鈍り、いったん9位まで落ちて入賞も危うかった。しかし、先頭を争っていたイスラエル選手が40キロ手前で突然歩き出して8位に浮上。沿道からも「8番だよ」という声が聞こえ、「9番よりは8番のほうがいいと思って」と踏みこたえ、自己記録より約10分遅い2時間30分13秒でフィニッシュした。

 新型コロナウイルス感染拡大で、五輪開催の是非が騒がれるのを今年に入って気にしていた。「体は大丈夫でも精神的に疲れてしまった。気持ちが乗っていかなかった」と明かす。それでも、「今日に向けてこれ以上がんばれないというところまでやったので悔いはないです」と潔かった。(酒瀬川亮介)