あの昭和の名作漫画「CITY HUNTER」が、令和の時代によみがえった。しかも「清く正しく美しく」の宝塚歌劇団で。果たして相性はどうなのか。
新生雪組、のびのびとはじけて
8月7日に宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)で開幕した雪組新トップコンビのお披露目公演「CITY HUNTER―盗まれたXYZ―」(脚本・演出は齋藤吉正)。原作は、1985年から週刊少年ジャンプで連載した北条司のハードボイルド・コメディーだ。
主人公の冴羽獠を演じるのは、新トップスターの彩風咲奈(あやかぜさきな)。東京・新宿を舞台に悪と戦う腕利きの狙撃手で、無類の女好き。「今日もかわゆいねー」と女の子にちょっかいをかけまくる。
そのたびに、新トップ娘役の朝月希和(あさづききわ)が演じる相棒の香(かおり)に「100トンハンマー」で殴られる。原作漫画のどぎついセクハラや直接的な「もっこり」の描写は避けつつ、ハンマーの「ぼよーん」という効果音と愛らしい表情で笑いを誘う。
シャツインにボディコンと、原作さながらの一昔前のファッションをそのまま再現。舞台中央のスクリーンに映る古めかしいCMや、天井に飾られた繁華街のネオンサイン。ちょっとダサめの彩りが、ベタな笑いの世界観にマッチする。
あの楽曲ももちろん登場。新生雪組の底力を感じるショーの話題へ続きます。
■2次元キャラはお手の物…