中国外相「北朝鮮への制裁緩和を」 非核化優先の米牽制

北京=高田正幸
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 6日にオンラインで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)の地域フォーラム(ARF)で、中国の王毅(ワンイー)国務委員兼外相は朝鮮半島をめぐる情勢について「行き詰まりを打破する効果的な方法は、対北朝鮮制裁を緩和することだ」と語り、非核化を最優先とする米国を牽制(けんせい)した。

 王氏は北朝鮮について「すでに数年間、核と長距離ミサイル発射の実験を停止している」と評価。制裁の緩和が「対話と協議を再開するための前向きな雰囲気をつくり出す」との見解を示した。今月予定される米韓合同軍事演習についても「米国が本当に北朝鮮と対話を再開したいのであれば、緊張の高まりにつながる行動をとるべきではない」と語った。(北京=高田正幸)

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    遠藤乾
    (東京大学大学院法学政治学研究科教授)
    2021年8月8日0時22分 投稿
    【視点】

     バイデン政権の北朝鮮政策はおおむね空虚。北による事実上の核保有が固定化しゆく現況を動かせるとも思っておらず、政権として中国を優先していて、北対応の優先順位が低い。  恣意的なトップダウンで場当たり的な対応をするトランプ政権時より安定感が