NBA決勝直後にTOKYOで初戦 米スター集団、苦しんだ4連覇

バスケットボール

伊木緑
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(7日、バスケットボール男子決勝 アメリカ87ー82フランス)

 残り10秒、フランスにフリースローを2本決められ、3点差まで追い上げられた。7日にあった東京オリンピック(五輪)の男子バスケットボールで4連覇を目指す米国にとっても、今大会を勝ち上がることがいかに厳しかったかを象徴する最終盤だった。逃げ切った米国の選手らはゆっくり静かに抱き合い、星条旗をまとって喜んだ。

 新型コロナの影響で、試合の延期が相次いだことで過密日程となった米プロ協会(NBA)の決勝が終わったのが、五輪開幕直前の7月21日(日本時間)。決勝に出場していた3人はその後に合流した。準備期間の短さも影響し、同25日の予選リーグ初戦のフランス戦は、76―83で敗れた。五輪での黒星は2004年アテネ大会準決勝でアルゼンチンに敗れて以来だった。

 フランスと再び顔を合わせた決勝も、初優勝を狙うフランスの気迫あふれる守備に押され、攻撃のリズムがなかなかつかめない。特に3点シュートの精度に苦しみ、開始から8本外したあと、主将のケビン・デュラント(ネッツ)が9本目でようやく決めたのは、開始8分近くだった。

 今大会はほかの経験と何が違ったのか問われたドレイモンド・グリーン(ウォリアーズ)は、「1年延期になり、NBAの厳しいシーズンを経て、それぞれ家族を残して、ここに来た」と振り返った。決勝に35分間出場し、最多29得点を挙げたデュラントは「チームは秒単位で進化した。とても特別な旅だった」。

 NBA決勝の最優秀選手に2度選ばれているデュラントにとっても、代表でプレーすることは特別だという。「私にとっては家族。NBAで年間を通して戦っている相手だが、最も才能を持った人たちと国のために一緒に戦える。ブラザーフッドを楽しめました」伊木緑