札幌移転、延期、反対論「いろいろありすぎ」マラソン開催までの曲折

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堀川貴弘
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東京五輪の女子マラソンで、8位でゴールする一山麻緒
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 7日朝、東京オリンピック(五輪)の女子マラソンが行われた。男女のマラソン日本代表、支えた指導者たちにとって、ここまで「長く曲がりくねった」道のりだった。

 5月に札幌市であったテスト大会で、女子代表の一山(いちやま)麻緒(ワコール)は走っている最中に五輪反対派が掲げるプラカードを目にした。

 「オリンピックって晴れ舞台なのに、悪いイベントみたいにとらえられるのがすごいショックだった」

 一山を指導するワコールの永山忠幸監督も、ハーフマラソンで自己ベスト(1時間8分28秒)を出しても浮かない表情の一山に気づいた。その後の合宿でも精神的な浮き沈みを見せたため、そこで、永山監督は言葉をかけた。

 「1人で悩むのはやめて、つらいことがあったらみんなで解決していこう。大会開催に賛否両論はあるけれど、8月7日のスタート時に、わくわくどきどきできるような準備をしていこう」

 一発勝負で男女2人ずつの代表を決める2019年9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)までは順調だった。4年に1度の恒例行事にも見えた五輪代表選考のゴタゴタはなくなった。MGCで1、2位を占めた男子の中村匠吾(富士通)、服部勇馬トヨタ自動車)、女子の前田穂南天満屋)、鈴木亜由子日本郵政グループ)がそのまま代表に決まった。

コース移転に「へこんだ」「しらけた」

 そこからだ。東京五輪への「マラソンロード」は曲がりくねる。

 MGCから半月後、ドーハ世…

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