福島の子ども、肥満傾向つづく

笠井哲也
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 福島県は7月28日、文部科学省が5~17歳の子どもを対象に実施した2020年度の「学校保健統計調査」の県内結果をまとめ、公表した。県内の子どもは大半の年齢で肥満の割合が全国平均を上回った。震災後に悪化した肥満傾向はここ数年は改善しつつあるものの、依然、続いている。

 調査は県内の幼稚園~高校の1099校のうち165を抽出して実施した。

 肥満度が20%以上の肥満傾向にある子どもの割合は8歳男子、5歳女子をのぞき、すべての年齢で全国平均を上回った。10歳男子が19・80%(全国平均14・24%)と最も高く、15歳男子が18・44%(12・07%)と続いた。女子は13歳で15・03%(8・53%)、10歳で13・70%(9・47%)だった。男女をあわせた10歳と13歳の子どもの肥満割合は全国ワースト1位だった。

 県教委によると、県内の子どもは原発事故前から肥満傾向にあったが、事故後は屋外活動を制限されたことなどもあり、一段と悪化。その後、ゆるやかに改善を続けているが、20年度は新型コロナで学校が休みになり、運動量が落ちたことなども影響したとみられ、大きく改善するにはつながらなかった。

 他の調査項目では、身長は17歳男子、14歳女子をのぞき全国平均を下回り、体重は男子が高校生、女子が中学生と高校生で全国平均を上回った。虫歯がある子どもの割合や裸眼視力1・0未満の子どもの割合も、全国平均より高かった。(笠井哲也)