浦安市出身の中村選手 自転車競技で健闘

石垣明真
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 東京五輪自転車競技で女子マディソンの決勝に6日、千葉県浦安市出身で、千葉経大付属高卒の中村妃智(きさと)選手(28)が出場し健闘したが、惜しくも途中棄権に終わった。高校時代、中村選手を自転車競技に引き込んだ同校自転車競技部顧問の阿部智篤さん(41)もねぎらいの言葉を贈った。

 中村選手が自転車競技を始めたのは高校1年生から。入学後、別の部活を見に行こうと、その活動場所への道を聞いた人が阿部さんだった。

 「自転車部なら、高校からでも全国を目指せる」。阿部さんは、自身の口説き文句に中村選手が「半信半疑な顔をしているように見えました」と笑う。しかし、中村選手は無事に入部を果たした。

 当時、同部は照明がない千葉競輪場を借りて練習していたというが、日暮れが早い、冬場の練習終了間際、中村選手が課題だったスタートを克服するための練習を「あと一本やらせてください」とやりつづけ、気がつけば周囲が真っ暗になっていたことも。阿部さんは中村選手を「真面目な性格」と評し、当時の記録にも「日々のハードな練習に、自ら課題を持って取り組む姿には脱帽の感すらある」。

 中村選手は阿部さんの言葉通り、高校時代には全国大会に出場し、そして日本代表として五輪に出場する選手になった。

 マディソンは、2人1組のペアで、レース中に選手が交代しながら女子は30キロを走って競う。6日、走行ペースが速い他国の選手らに大きく離され、中村選手と梶原悠未選手のペアは途中棄権で競技を終えた。

 阿部さんは「残念ながらゴールにはたどり着けなかったが、競技をこつこつ続けて、この五輪の舞台にたどり着いた。本当にお疲れ様でしたと言いたいです」と話した。(石垣明真)